2015/08/11

宮古島に"海水浴場"はない??

昨日、シュノーケリング中の水難死亡事故がありました。

【観光の親子ら3人死亡】
http://www.miyakomainichi.com/2015/08/79151/

10日に宮古島に着いて、その日のうちの事故。
楽しいはずの旅行やレジャーが一転して悲惨な事故へ。
海は、台風の余波で荒れていました。

「ライフジャケットを着ていると潜れないから」と言って脱いだあとに溺れ、助けようとした大人まで溺れてしまったそうです。
本当に残念です・・・
お悔やみ申し上げます。



観光客が増えるとともに、マリンレジャーの事故も増えています。
昨年度の海上保安本部の発表では、事故者の約6割、そして死亡者の5割が県外からの来沖者だったそうです。
シュノーケリング中の事故は多いようですね。


地元の人間はあまり海遊びをしない。ということもありますが、まず、台風前後の海では絶対に泳ぎません。(全くいないというわけではありません。サーフィンしたり、普段から海で遊んでいる人は別として)
台風前後、どんなに晴れてても、波を見ると全然違うんです。
荒れているのは一目瞭然です。泳ごうなんて思いません。

あと、お盆前後も海で泳ぎません。
何故か?
「連れて行かれる」からです。
何それwwwと思うかもしれませんが、これは昔から言われてることなので、大抵の島人は海に近づかない。
お盆にはたくさんの御先祖様が海の向こうからやってきて、そして戻っていく。
だから、海に行くと連れて行かれる。
という話。



昨年は1ヶ月の間に、砂山ビーチで4人もの観光客が亡くなりました。
砂山ビーチは地元の人は絶対泳がない場所だと思います。
浜辺で遊ぶ程度・・・というか、急に深くなったり、流れが早かったり、離岸流?とかで、沖に流されやすいんだそうですよ。怖いですね。
もちろん、シーズンは観光客で賑わっています。
綺麗ですし、いいとこですからね。



さて、タイトルにも書きましたが、『宮古島には"海水浴場"がありません』
あの前浜ビーチでさえ海水浴場じゃないってことです。
これは、市がそう言っています。
宮古島市のホームページ【ビーチ、マリンレジャー】の一番下に、注意事項として書いてあります。
だから、水難事故はすべて利用者の責任です。

そもそも海水浴場の定義とは?
公的機関などが指定した、トイレ、更衣施設、監視所を有する場所。
さらには、水質調査を実施した主要海水浴場と、それ以外の一般に分けられるようです。
とはいえ、地方の条例などにより、海水浴場とするようですね。

宮古島のビーチには監視員がいるとこなんて、ひとつもないと思います。
どうやら、昔はいたこともあるようですが、いつの間にかなくなったようですね。

何故か?
おそらく、これは推測ですが、「市が責任持ちたくないから」だと思います。
すみません。
私個人の見解ですので、間違ってたらごめんなさいね。

でも、おかしいと思いませんか?
観光客にどんどん来てもらおう~!
って、宮古島のメインは"海"なわけですよ。
なら、安心して遊べるビーチは必要なはずです。
でも、市は海水浴場と認めない。
ライフセーバーを雇ったり、ビーチを管理したりって、お金かかるし、責任とか言われたら面倒だ。
という理由じゃないか?と思いたくなります。

前浜なんかはマリンレジャーの業者さんもいるし、ある程度監視はされているようなものだと思いますが、市がそのスタンスじゃね・・・

あくまでも、個人的見解ですから、間違ってたら本当にすみませんね。


というわけで
「自然は脅威」と心得て、安全に楽しく遊びましょ~!
くれぐれも、台風前後の海では遊ばないでください。
マリンレジャー専門のショップを利用するのも良いかもです。